正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
声の高さ(基本周波数)は、主に声帯の長さと緊張度で決まります。
声帯を伸ばして張力を上げる筋と、声帯そのものの緊張度を変える筋が、高さの調節に深く関わります。
【選択肢別解説】
1:× 披裂筋は左右の披裂軟骨を引き寄せ、声門の後部を閉じる内転筋です。
主な役割は声門閉鎖で、高さの調節の中心ではありません。
2:○ 甲状披裂筋は声帯の本体をなす筋(内側部は声帯筋)です。
収縮すると声帯が短く厚くなり、声帯自体の緊張度や振動の仕方を変えて声の高さの調節に関与します。
3:○ 輪状甲状筋は輪状軟骨と甲状軟骨の間を狭め、声帯を前後に伸ばして張力を高めます。
声を高くするときに最も重要な筋です。
4:× 後輪状披裂筋は声門を開く唯一の外転筋です。
呼吸のための声門開大が役割で、高さの調節には主に関与しません。
5:× 外側輪状披裂筋は披裂軟骨を回転させて声門を閉じる内転筋です。
主に声門閉鎖に働きます。
【ポイント】
「高くする主役は輪状甲状筋(上喉頭神経外枝支配)、声帯の質量と緊張を変えるのが甲状披裂筋」と覚えます。
輪状甲状筋だけが上喉頭神経支配で、ほかの内喉頭筋は反回神経支配です。
【用語】
輪状甲状筋:甲状軟骨を前下方へ傾けて声帯を引き伸ばし、張力を高める筋である。
後輪状披裂筋:披裂軟骨を外側へ回して声帯を開き、声門を広げる唯一の外転筋である。
外側輪状披裂筋:披裂軟骨を内側へ回して声帯を閉じる方向に働く内転筋である。
基本周波数:声帯振動の1秒あたりの回数で、声の高さに対応する周波数である。
声帯筋:甲状披裂筋の内側部にあたり、声帯の本体をなす筋である。
甲状披裂筋:甲状軟骨と披裂軟骨を結び声帯の本体をなす筋で、収縮すると声帯が短く厚くなる。