正答2
解説
正解は2です。
エビデンスレベルは、研究デザインによって結果の偏り(バイアス)がどれだけ入りにくいかで序列化されます。
一般に、複数の研究を統合したものが最上位で、観察研究は介入研究より下位に置かれます。
【選択肢別解説】
1:× 横断研究は、ある一時点で要因と結果を同時に調べる観察研究です。
因果の時間的前後関係がわからないため、エビデンスレベルは低い位置にあります。
2:○ メタ分析は、複数の研究(主に無作為化比較試験)の結果を統計的に統合する方法です。
個々の研究のばらつきを補い、全体として最も信頼性の高い結論を示すため、最上位に位置づけられます。
3:× コホート研究は、要因の有無で集団を分けて将来の発生を追跡する観察研究です。
交絡因子を完全には除けないため、無作為化比較試験より下位です。
4:× 患者・対照研究(症例対照研究)は、結果から過去にさかのぼって要因を調べる観察研究です。
思い出しの偏りなどが入りやすく、コホート研究よりさらに下位とされます。
5:× 無作為化比較試験(RCT:randomized controlled trial)は単独の研究としては最も質が高い方法です。
しかし、それらを統合したメタ分析よりは一段下に位置します。
【ポイント】
序列は「メタ分析・システマティックレビュー>無作為化比較試験>コホート研究>症例対照研究>横断研究・症例報告>専門家の意見」と覚えます。
【用語】
エビデンスレベル:医療の根拠となる研究結果の信頼性を、研究デザインごとに序列化したものである。
無作為化比較試験:対象者を無作為に治療群と対照群へ振り分けて効果を比べる、偏りの入りにくい介入研究である。
コホート研究:ある要因をもつ集団ともたない集団を追跡し、その後の病気の発生率を比べる観察研究である。
患者・対照研究:病気のある人とない人を集め、過去の要因への曝露を振り返って比べる観察研究である。
メタ分析:複数の研究の結果を統計的に統合し、全体としての結論を導く分析方法である。