正答5
解説
正解は5です。
声帯の良性病変のうち、喫煙との関連が最も強いものを選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 声帯結節の主な原因は喫煙ではなく、声の酷使です。
小児や歌手、教師などに多く、両側の声帯の前1/3付近に対称的にできます。
2:× 声帯溝症の主な原因は喫煙ではありません。
声帯の縁に溝ができる病態で、先天性の要因や加齢などが考えられています。
3:× 声帯嚢胞の主な原因は喫煙ではありません。
粘液腺の閉塞などにより声帯内に袋状の病変ができるものです。
4:× 声帯ポリープの主な原因は喫煙ではなく、急な大声などによる声帯の出血です。
多くは片側性です。
5:○ ポリープ様声帯(ラインケ浮腫)は喫煙が深く関与します。
声帯の粘膜の下にあるラインケ腔に浮腫が生じ、声帯全長が腫れて声が低くなります。
中年以降の喫煙者、特に女性に多いとされます。
【ポイント】
ポリープ様声帯は両側性でびまん性、声帯ポリープは片側性で限局性という違いも整理しておきましょう。
【用語】
ポリープ様声帯:声帯の粘膜下のラインケ腔に浮腫が起こり、声帯全体が腫れて声が低くなる病気である。
ラインケ浮腫:声帯の粘膜の下にあるラインケ腔に液がたまってむくむ状態である。
声帯結節:声の酷使などで声帯の前1/3付近の両側にできる小さな隆起である。
声帯溝症:声帯の縁に溝ができて、声門が閉じにくくなる病態である。
声帯嚢胞:声帯の内部に袋状の病変ができるもので、粘液腺の閉塞などで生じる。
声帯ポリープ:急な大声などによる声帯の出血をきっかけに、多くは片側にできる限局した腫れである。