正答4
解説
正解は4です。
この問題は副作用として誤っているものを選ぶので、○ が答えです。
ベンゾジアゼピン系薬はGABA-A受容体の働きを強め、抗不安・催眠・筋弛緩・抗けいれん作用をもちます。
【選択肢別解説】
1:× 耐性は副作用として正しい記述です。
長期使用で同じ量では効きにくくなることがあります。
2:× 健忘は副作用として正しい記述です。
服用後の出来事を覚えていない前向性健忘を起こすことがあります。
3:× 依存性は副作用として正しい記述です。
急に中止すると不安や不眠が強まる離脱症状が出ることがあります。
4:○ 筋強剛は副作用として誤りです。
ベンゾジアゼピン系薬は筋肉をこわばらせるのではなく、筋弛緩作用でふらつきや転倒を起こします。
筋強剛は抗精神病薬による錐体外路症状でみられるものです。
5:× 呼吸抑制は副作用として正しい記述です。
特に高用量や、アルコール・オピオイドとの併用で問題になります。
【ポイント】
ベンゾジアゼピン系薬の副作用は、眠気・ふらつき(筋弛緩)・健忘・依存・耐性・呼吸抑制です。
高齢者では転倒の原因になる点にも注意しましょう。
【用語】
ベンゾジアゼピン系:脳のGABA-A受容体の働きを強め、不安をやわらげ眠気を起こす薬の種類である。
筋強剛:筋肉の緊張が高まり、他動的に関節を動かすときに抵抗が続く状態である。
錐体外路症状:抗精神病薬などによって生じる、筋強剛や振戦などパーキンソン病に似た症状である。
耐性:同じ薬を長く使ううちに、同じ量では効果が弱くなる現象を指す。
呼吸抑制:薬などの影響で呼吸の回数や深さが減り、十分に息ができなくなる状態である。