正答3
解説
正解は3です。
出血性疾患の原因(凝固因子・血小板・血管)を正しく対応させる問題です。
誤りの肢は、欠乏する因子の番号が違うか、別の疾患の原因が組み合わされています。
【選択肢別解説】
1:× 血友病Aの原因は第VII因子ではなく第VIII因子の欠乏です。
X連鎖潜性遺伝で、主に男性に発症します。
2:× 老人性紫斑病の原因は自己抗体ではありません。
加齢による皮膚と血管周囲の支持組織の脆弱化が原因です。
3:○ 血友病Bは第IX因子の欠乏による先天性の凝固障害です。
血友病Aと同じくX連鎖潜性遺伝で、関節内出血や筋肉内出血を起こします。
4:× 特発性血小板減少性紫斑病の原因は敗血症ではありません。
血小板に対する自己抗体により血小板が壊されることが原因です。
5:× 播種性血管内凝固の原因は血管壁の変性ではありません。
敗血症や悪性腫瘍などの基礎疾患により全身で凝固が亢進し、凝固因子と血小板が消費されて出血しやすくなります。
【ポイント】
血友病Aは第VIII因子、血友病Bは第IX因子です。
自己抗体は特発性血小板減少性紫斑病、敗血症などの基礎疾患は播種性血管内凝固、血管の支持組織の脆弱化は老人性紫斑病の原因です。
選択肢2・4・5では、これらの原因が別の疾患に組み合わされています。
【用語】
血友病:血液を固める凝固因子の先天的な不足により、出血が止まりにくくなる病気である。
老人性紫斑病:加齢により皮膚や血管周囲の支持組織がもろくなり、軽い刺激で皮下出血を起こす病態である。
特発性血小板減少症:自己抗体により血小板が壊され、血小板数が減って出血しやすくなる病気である。
播種性血管内凝固:基礎疾患により全身で凝固が進み、凝固因子と血小板が消費されて出血しやすくなる病態である。