正答4
解説
正解は4です。
この問題は純粋な健忘症候群の特徴で「ない」ものを選ぶので、○ が答えです。
純粋な健忘症候群は、知的機能や注意は保たれ、記憶だけが選択的に障害される状態です。
【選択肢別解説】
1:× 逆向性健忘を伴うことは特徴です。
発症前の出来事、とくに発症に近い時期の記憶が思い出せなくなります。
2:× 潜在記憶が保たれることは特徴です。
手続き記憶やプライミングは保たれ、技能の学習は可能です。
3:× 知的機能が保たれることは特徴です。
記憶以外の認知機能は保たれるため、純粋な健忘と呼ばれます。
4:○ 即時記憶の障害は純粋な健忘症候群の特徴ではありません。
数唱のような即時記憶は保たれ、少し時間をおいた記憶が障害されます。
5:× 前向性健忘が持続することは特徴です。
発症後に新しく経験したことを覚えられない状態が続きます。
【ポイント】
健忘症候群は、海馬を含む内側側頭葉、間脳、前脳基底部の損傷で起こります。
即時記憶と潜在記憶が保たれ、近時記憶が障害される点が典型です。
【用語】
純粋な健忘症候群:知的機能は保たれ、記憶だけが選択的に障害される状態である。
逆向性健忘:発症前に経験した出来事を、思い出せなくなる記憶障害である。
前向性健忘:発症後の新しい出来事を、覚えられなくなる記憶障害である。
潜在記憶:思い出そうと意識しなくても、行動や反応に影響を与える記憶である。
即時記憶:聞いたばかりの数字や言葉を、そのまま短時間保持する記憶である。