正答3
解説
正解は3です。
この問題は疾患とリスク管理の指標の組合せで「誤っている」ものを選ぶので、○ が答えです。
運動療法では、疾患ごとに悪化や事故の兆候を示す指標を確認しながら負荷を調整します。
【選択肢別解説】
1:× 脳梗塞と血圧の組合せは正しいです。
運動中の過度な血圧上昇や低下は、再発や脳虚血の危険につながります。
2:× 糖尿病と血糖値の組合せは正しいです。
運動による低血糖や高血糖の悪化を防ぐため、血糖値を確認します。
3:○ 多発筋炎と血清コリンエステラーゼ値の組合せは誤りです。
筋の炎症の指標はクレアチンキナーゼ(CK)であり、コリンエステラーゼは主に肝臓の合成能を反映します。
4:× 急性心筋梗塞と心電図波形の組合せは正しいです。
運動中の不整脈やST変化で心筋虚血を監視します。
5:× 慢性閉塞性肺疾患と経皮的酸素飽和度の組合せは正しいです。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では運動時の低酸素血症をパルスオキシメータで監視します。
【ポイント】
多発筋炎では、CKの上昇は筋の炎症が活動していることを示します。
CKが高い時期の過負荷は筋障害を悪化させるため、運動量を控えます。
【用語】
多発筋炎:筋肉に炎症が起こり、体幹に近い筋の力が低下する自己免疫性の疾患である。
血清コリンエステラーゼ値:肝臓でつくられる酵素の血中濃度で、肝機能や栄養状態の指標になる。
クレアチンキナーゼ:筋細胞に多く含まれる酵素で、筋が壊れると血中に漏れ出て値が上がり、CKと略される。
経皮的酸素飽和度:指先などにセンサーをあてて測る、血液中の酸素と結びついたヘモグロビンの割合である。
慢性閉塞性肺疾患:喫煙などが原因で気道が狭くなり、息を吐きにくくなる慢性の肺疾患である。