正答3・4
解説
本問は採点除外(公式で3と4のどちらも正解とされた問題)です。
厚生労働省の正答では「3又は4」とされ、3と4のどちらも正解として扱われました。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(不適切な組み合わせ)です。
難聴児の言語指導では、言語発達の段階に合った目標を立てます。
段階より早すぎる目標や、遅すぎる目標は適切ではありません。
【選択肢別解説】
1:× 前言語期に音声やしぐさに意味があることを理解させるのは、適切な目標です。
音や身ぶりで気持ちが伝わる経験が、ことばの土台になります。
2:× 語連鎖期に定型的な質問応答を成立させるのは、適切な目標です。
「これなあに」「だれ」などの決まった質問に答えるやり取りを育てます。
3:○ 多語文期に終助詞の活用を目標とするのは、適切ではありません。
「ね」「よ」などの終助詞は、より早い段階から話し言葉の中で使われ始めるためです。
4:○ 文章構成期に仮定法の理解・活用を目標とするのは、適切ではありません。
仮定の表現を目標とする時期が段階の区分と合っていないとされます。
5:× 成人語模倣期に抽象名詞の語彙を広げるのは、適切な目標です。
大人の言葉をまねて取り入れる時期で、抽象的な語彙の拡大が課題になります。
【ポイント】
難聴児の指導では、生活年齢ではなく、子どもの言語発達の段階に合わせて目標を設定します。
段階に応じて、伝える意欲、語彙、文の構造、高度な表現へと積み上げていきます。
【用語】
前言語期:初語が出る前の時期で、発声や視線、身ぶりなどでやりとりの基礎が育つ段階である。
語連鎖期:単語をいくつかつなげて話し始める、言語発達の段階を指す。
多語文期:複数の語を助詞などでつないだ文で話すようになる、言語発達の段階を指す。
終助詞:文の終わりに付いて、話し手の気持ちや態度を表す助詞である。
仮定法:もしそうならこうだという、現実と異なる仮定を述べる表現を指す。
成人語模倣期:大人の言葉をまねて取り入れる、言語発達の段階を指す。