正答5
解説
正解は5です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
限局性学習症は、知的能力に見合わないほど、読み・書き・計算などの特定の学習に困難がある発達障害です。
【選択肢別解説】
1:× 職業遂行能力が低いことは、正しい記述です。
DSM-5では、学業や職業の遂行能力に意味のある障害を引き起こすことが基準に含まれます。
2:× 学業成績が不振であることは、正しい記述です。
特定の学習技能が年齢に期待される水準より明らかに低いことが診断の条件です。
3:× 読字や書字表出に困難さがあることは、正しい記述です。
読字の障害、書字表出の障害、算数の障害が代表的な型です。
4:× 高等教育においても支援が必要であることは、正しい記述です。
困難は成人期まで続くことが多く、大学などでも合理的配慮が必要になります。
5:○ 知的能力の低さが原因であるというのは誤りです。
DSM-5では、学習の困難が知的能力障害では説明できないことが診断の条件です。
【ポイント】
限局性学習症は「全般的な知的能力は保たれているのに、特定の学習だけが困難」な障害です。
読みの障害は発達性ディスレクシアとも呼ばれます。
【用語】
限局性学習症:知的能力に見合わない、読み・書き・計算などの特定の学習の困難を示す発達障害である。
DSM-5:米国精神医学会が作成した、精神疾患の診断・統計マニュアルの第5版である。
発達性ディスレクシア:知的発達に遅れがないのに、文字の読みとそれに伴う書きの習得に著しい困難を示す障害である。
書字表出:文字や文章を書いて自分の考えを表現することを指し、綴りや文の組み立ての力が必要である。
合理的配慮:障害のある人が他の人と平等に活動できるよう、過重な負担のない範囲で行う個別の調整である。