正答4
解説
正解は4です。
ブローカ失語は、左前頭葉の下前頭回後部(ブローカ野)を中心とした病変で生じます。
この領域は中大脳動脈の灌流域にあります。
【選択肢別解説】
1:× 前交通動脈は、左右の前大脳動脈をつなぐ短い血管です。
動脈瘤の好発部位で、破裂すると前脳基底部の障害による健忘などが生じます。
2:× 後交通動脈は、内頸動脈と後大脳動脈をつなぐ血管です。
ここの動脈瘤は動眼神経麻痺の原因になります。
3:× 前大脳動脈は、前頭葉と頭頂葉の内側面を灌流します。
閉塞すると下肢優位の片麻痺や、超皮質性運動失語が生じることがあります。
4:○ 左中大脳動脈の閉塞でブローカ失語が生じます。
特に上方の枝の閉塞で前頭葉の外側面が障害され、ブローカ失語と右片麻痺がみられます。
5:× 後大脳動脈は、後頭葉と側頭葉の内側・下面を灌流します。
閉塞すると同名半盲や純粋失読などが生じます。
【ポイント】
中大脳動脈の上方の枝ではブローカ失語、下方の枝ではウェルニッケ失語が生じやすいと覚えます。
本幹の閉塞では全失語になります。
【用語】
ブローカ失語:発話が非流暢で、言語理解は比較的保たれる失語症である。
中大脳動脈:大脳半球の外側面を広く灌流する動脈で、言語野もその領域に含まれる。
前大脳動脈:内頸動脈から分かれ、前頭葉と頭頂葉の内側面を灌流する動脈である。
前交通動脈:左右の前大脳動脈をつなぐ短い血管で、動脈瘤の好発部位である。
後交通動脈:内頸動脈と後大脳動脈をつなぐ血管で、ここの動脈瘤は動眼神経麻痺の原因になる。
後大脳動脈:後頭葉と側頭葉の内側・下面を灌流する動脈で、脳底動脈から分かれて大脳に血液を送る。