正答3・4
解説
本問は採点除外(公式で3と4のどちらも正解とされた問題)です。
厚生労働省の正答では「3又は4」とされ、3と4のどちらも正解として扱われました。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った説明)です。
「嬉しゅうございます」は、形容詞「嬉しい」の連用形「嬉しく」がウ音便化し、「ございます」が続いた形です。
「嬉しいでございます」は、この音便を使わずに終止形のまま「でございます」をつけた言い方です。
【選択肢別解説】
1:× 「ウ音便を避けた」は正しい説明です。
「嬉しく」が「嬉しゅう」に変わる音便を使わず、終止形の「嬉しい」を使っています。
2:× 「引用形式を用いた」は正しい説明です。
「嬉しい」という形をそのまま切り取り、名詞のように「でございます」に続けています。
3:○ 「助詞を補った」は誤った説明です。
加わった「で」は助詞ではなく、断定の助動詞「だ」の丁寧形である「でございます」の一部です。
4:○ 「新たな尊敬語ができた」は誤った説明です。
「ございます」は丁寧語であり、この言い方で相手を高める尊敬語が新しく生まれたわけではありません。
5:× 「単純化した」は正しい説明です。
形容詞の活用を変える手間を省き、どの形容詞にも同じ形で「でございます」をつけられるようにしています。
【ポイント】
形容詞に「ございます」が続くときは、本来「高うございます」「美しゅうございます」のようにウ音便になります。
「〜いです」「〜いでございます」は、その活用を避ける簡略な形として広がっています。
【用語】
ウ音便:形容詞の連用形の語尾「く」などが「う」の音に変わる音便で、「嬉しく」が「嬉しゅう」になる。
丁寧語:相手に対する敬意を示して、ていねいに述べる敬語である。
尊敬語:相手や話題の人物の動作や状態を高めて表す敬語である。
助詞:名詞などに付いて語と語の関係を示し、活用をしない付属語である。