正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
失語症は言語機能そのものの障害で、軽度の意識障害は注意や覚醒の低下で全般的な認知機能が下がった状態です。
両者の鑑別では、どちらでも障害されやすい症状と、一方に特徴的な症状を区別することが大切です。
【選択肢別解説】
1:○ 計算障害は両方にみられやすい症状です。
失語症では数の言語的処理が障害され、意識障害では注意の低下で暗算などが崩れます。
2:○ 書字障害は両方にみられやすい症状です。
書字は失語症で障害されやすく、軽度の意識障害でも字の乱れや脱落がよく現れます。
3:× 音韻性錯語は、言語の音の選択や配列の障害による症状です。
失語症に特徴的で、軽度の意識障害でよくみられる症状ではありません。
4:× 幻視は、せん妄など意識障害でみられる症状です。
失語症の症状ではありません。
5:× 記憶障害は、意識障害で起こりやすい症状です。
失語症そのものの中核症状ではありません。
【ポイント】
書字は意識レベルの低下に敏感で、軽い意識障害でも乱れやすい機能です。
失語症を評価するときは、意識や注意の状態を必ず確認しましょう。
【用語】
せん妄:軽い意識障害を背景に、注意の障害や幻視、興奮などが急に現れて変動する状態である。
意識障害:覚醒の程度や周囲を認識する力が低下した状態である。
音韻性錯語:目標の語の音を言い誤る症状で、音が置き換わったり脱落したりする。
幻視:実際にはないものが見えるように感じる症状で、意識障害などでみられる。
書字障害:文字や文章を書くことが難しくなる障害で、書き誤りや脱落がみられる。