正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っている組合せを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
失語症のタイプと、そのタイプに特徴的な症状の対応を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× ブローカ失語-失文法は正しい組合せです。
非流暢な発話で、助詞などの機能語が抜けて電文体になる失文法がみられます。
2:× ウェルニッケ失語-ジャルゴンは正しい組合せです。
流暢ですが錯語や新造語が多く、意味の通じないジャルゴンになることがあります。
3:○ 失名辞失語-音韻性錯語は誤った組合せです。
失名辞失語(健忘失語)の中心は喚語困難で、言いたい語が出ずに回りくどく言う迂言がみられます。
音韻性錯語は目立たず、音韻性錯語が特徴的なのは伝導失語です。
4:× 伝導失語-接近行為は正しい組合せです。
音韻性錯語に自分で気づいて言い直し、目標語に近づけようとする接近行為がみられます。
5:× 混合型超皮質性失語-補完現象は正しい組合せです。
理解も自発話も重く障害されますが、復唱は保たれます。
ことわざの前半を聞くと後半を続けて言う補完現象がみられます。
【ポイント】
「伝導失語は音韻性錯語と接近行為」「失名辞失語は喚語困難と迂言」とセットで覚えましょう。
【用語】
失文法:助詞や助動詞が抜け落ち、文の構造が単純になって、単語を並べるような話し方になる状態である。
ジャルゴン:意味のわからない言葉や、ことばの形をしていない音の連なりが流れるように出る発話である。
音韻性錯語:目標語の音の一部が、別の音に置き換わったり脱落したりする言い間違いである。
接近行為:言い誤りに気づき、言い直しを繰り返して目標の語に近づけようとする試みである。
補完現象:ことわざなどの前半を聞くと、後半を続けて言ってしまう現象である。
混合型超皮質性失語:理解も自発話も重く障害されるが、復唱だけが保たれている失語症である。