正答2
解説
正解は2です。
直示表現(ダイクシス)とは、話し手・聞き手・発話の時と場所を基準にしないと、指す内容が決まらない表現です。
人称(私・君)、場所(ここ・あそこ)、時間(今日・昨日)、指示詞(この・あの)などが代表例です。
【選択肢別解説】
1:× 「君」は聞き手を指す人称の直示で、「あの発言」の「あの」も話し手と聞き手が共有する対象を指す直示です。
誰が誰に言ったかによって、指す内容が変わります。
2:○ 「青春、それははかなく短い」は直示表現を含みません。
「それ」は直前の「青春」を受ける文脈指示(照応)であり、発話の場面がわからなくても意味が決まります。
3:× 「来年」は時間の直示です。
発話した年を基準にしないと、何年を指すのかが決まりません。
4:× 「あそこ」は場所の直示です。
話し手の位置から離れた場所を指し、発話の場面がわからないと場所を特定できません。
5:× 「昨日」は時間の直示です。
発話した日を基準に、その前日を指します。
【ポイント】
「それ」「その」なども、目の前の物を指せば直示ですが、文中の語を受けるときは照応(文脈指示)になります。
時を表す語でも、「2020年」のような絶対的な表現は直示ではありません。
【用語】
直示表現:話し手や聞き手、発話の時と場所を基準にしないと指す内容が決まらない表現で、ダイクシスとも呼ばれる。
照応:文中や文脈のなかで、すでに出た語や内容を別の語で指し示すことである。
指示詞:「これ・それ・あれ」のように、物事や場所などを指し示す働きをもつ語である。