正答4
解説
正解は4です。
この問題は錐体外路症状でないものを選ぶので、○ が答えです。
抗精神病薬は脳内のドパミンD2受容体を遮断するため、大脳基底核の働きが乱れて錐体外路症状が出ることがあります。
【選択肢別解説】
1:× 筋強剛は錐体外路症状です。
薬剤性パーキンソニズムとして、振戦や無動とともに現れます。
2:× 眼球上転発作は錐体外路症状です。
急性ジストニアの一つで、眼球が上方へ持続的に偏位します。
3:× 舌突出は錐体外路症状です。
急性ジストニアや、長期服用後の遅発性ジスキネジアで、舌の不随意運動としてみられます。
4:○ めまいは錐体外路症状ではありません。
抗精神病薬でめまいが起こる場合は、起立性低血圧や鎮静作用によるものです。
大脳基底核の運動制御の障害とは機序が異なります。
5:× 着座不能は錐体外路症状です。
アカシジア(静座不能)と呼ばれ、じっと座っていられずにそわそわ動き回ります。
【ポイント】
抗精神病薬の錐体外路症状は、パーキンソニズム・急性ジストニア・アカシジア・遅発性ジスキネジアの4つに整理して覚えましょう。
【用語】
錐体外路症状:大脳基底核を中心とした運動調節の仕組みが乱れて起こる、筋の固さや不随意運動などの症状の総称である。
筋強剛:筋肉が持続的に固くなり、関節を他人が動かすと抵抗を感じる状態である。
眼球上転発作:眼球が意思に関係なく上方へ向いて戻らなくなる、急性ジストニアの一つである。
着座不能:じっと座っていられず、そわそわと動き回ってしまう状態で、アカシジアとも呼ぶ。
遅発性ジスキネジア:薬を長期に使った後に出現する、口や舌などの意思によらない反復運動である。
急性ジストニア:筋が不随意に持続して収縮し、首や眼球、舌などが異常な姿勢や動きになる症状で、薬の開始後早期に現れる。