正答2
解説
正解は2です。
嚥下造影検査(VF)は、造影剤を含む食品を摂取させ、エックス線透視で嚥下の様子を動画で観察する検査です。
造影剤が写る食塊の動きや、骨・軟骨などの構造の動きは評価できますが、造影剤を含まないものは写りません。
【選択肢別解説】
1:× 食塊形成は評価できます。
口腔内で造影剤を含む食物がまとめられる様子を観察できます。
2:○ 下咽頭の唾液貯留は評価が困難です。
唾液はエックス線に写らないため、VFでは確認できません。
唾液の貯留は、嚥下内視鏡検査(VE)で直接観察するのが適しています。
3:× 喉頭挙上は評価できます。
舌骨や喉頭の動きをエックス線透視で観察できます。
4:× 嚥下反射の惹起は評価できます。
食塊の先端がどこに達した時点で嚥下反射が起こるかを観察できます。
5:× 食塊通過時間は評価できます。
動画から、食塊が口腔や咽頭を通過する時間を計測できます。
【ポイント】
VFは口腔期から食道期まで全体を観察でき、誤嚥の有無も確認できます。
VEは被曝がなくベッドサイドで実施でき、唾液や分泌物の貯留、咽頭粘膜の状態の観察に優れます。
【用語】
嚥下造影検査:造影剤を含む食品を飲み込ませ、エックス線透視で嚥下の様子を観察する検査である。
嚥下内視鏡検査:鼻から内視鏡を入れて、咽頭や喉頭の状態と嚥下の様子を直接観察する検査である。
食塊形成:口に取り込んだ食べ物を噛み砕いて唾液と混ぜ、飲み込みやすいかたまりにすることである。
喉頭挙上:嚥下の際に、喉頭が舌骨とともに前上方へ持ち上がる動きを指す。
嚥下反射惹起:食塊が咽頭に送られたときに、嚥下反射が引き起こされることを指す。
造影剤:エックス線検査で、体内の構造や食べ物の動きが画像に写るようにする薬剤である。