正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(睡眠時無呼吸症候群の治療ではないもの)です。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に咽頭の気道が狭くなったりふさがったりして呼吸が止まる病気です。
治療は気道を広く保つことが目的です。
【選択肢別解説】
1:× 体重の減少は治療として正しいです。
肥満は咽頭周囲の脂肪で気道を狭くするため、減量で症状が改善します。
2:× 下顎プロテーゼの装着は治療として正しいです。
口腔内装置で下顎を前に出し、舌根が落ち込むのを防いで気道を広げます。
3:× 経鼻的持続陽圧呼吸療法(n-CPAP)は治療として正しいです。
鼻から一定の陽圧をかけて気道がつぶれるのを防ぐ、中等症以上の標準治療です。
4:○ 喉頭形成術Ⅰ型は睡眠時無呼吸症候群の治療ではありません。
甲状軟骨に窓を開けて声帯を内方へ移動させる手術で、片側声帯麻痺などの声門閉鎖不全による音声障害に行われます。
5:× 軟口蓋咽頭形成術(UPPP)は治療として正しいです。
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術とも呼ばれます。
口蓋垂や軟口蓋の一部、扁桃を切除して咽頭の気道を広げます。
【ポイント】
甲状軟骨形成術は、Ⅰ型が声帯の内方移動、Ⅱ型が外方移動、Ⅲ型が短縮(声を低くする)、Ⅳ型が伸長(声を高くする)です。
音声外科の手術名は頻出です。
【用語】
睡眠時無呼吸症候群:睡眠中に呼吸が繰り返し止まる病気で、日中の強い眠気などの原因になる。
n-CPAP:経鼻的持続陽圧呼吸療法の略で、鼻マスクから一定の圧の空気を送り、気道がつぶれるのを防ぐ治療法である。
軟口蓋咽頭形成術:口蓋垂や軟口蓋の一部などを切除して、咽頭の気道を広げる手術である。
喉頭形成術Ⅰ型:声帯を内側に寄せて声門を閉じやすくする、音声改善のための手術である。
下顎プロテーゼ:就寝時に装着して下顎を前方に保ち、気道を広げるための口腔内装置を指す。