正答4
解説
正解は4です。
補聴器の実耳測定は、外耳道に細いプローブマイクロホンを入れ、鼓膜の近くの音圧を測る方法です。
本人の応答を必要としない客観的な測定です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
周波数を連続的に変えて測定するため、周波数ごとの細かな特性が得られます。
2:× 正しい記述です。
入力音の大きさを変えて測定できるので、小さい音から大きい音までの増幅の様子を確認できます。
3:× 正しい記述です。
国際音声試験信号(ISTS)のような音声に近い信号を用いて、実際の会話に近い条件で測定できます。
4:○ 誤った記述です。
実耳測定は外耳道内の音圧をマイクロホンで直接測るため、本人の聞こえの応答を使いません。
そのため、反対側の耳で聞こえてしまうことを防ぐマスキングは必要ありません。
5:× 正しい記述です。
ファンクショナルゲインの測定は、補聴器の装用時と非装用時の閾値を本人に答えさせて求めるため時間がかかります。
実耳測定はそれより短時間で行えます。
【ポイント】
ファンクショナルゲインは「主観的・時間がかかる」、実耳測定は「客観的・短時間・連続周波数」と対比して覚えます。
マスキングが必要なのは、本人の応答に基づく自覚的な聴力検査です。
【用語】
実耳測定:補聴器を実際に耳に装用した状態で、外耳道内の音の大きさを測定する検査である。
ファンクショナルゲイン:補聴器を使ったときと使わないときの、聴力閾値の差で示す補聴効果である。
国際音声試験信号:補聴器の特性を評価するために、実際の音声に近い性質をもたせて作られた国際規格の試験音である。
マスキング:検査をしない側の耳に雑音を与え、聞き取りの交差を防ぐ方法である。