正答2
解説
正解は2です。
弁別素性は、音素どうしの違いをプラスとマイナスの二値で表す特徴です。
2つの音素の違いがすべて素性で表されていれば、対立を説明する素性は足りていることになります。
【選択肢別解説】
1:× 足りています。
/t/と/d/はどちらも歯茎の破裂音で、違いは声帯振動の有無だけです。
そのため[±声]の1つで対立を説明できます。
2:○ 足りない組合せです。
/k/と/d/は、調音位置(軟口蓋と歯茎)に加えて有声か無声かも異なります。
どちらも破裂音なので[±破裂音]は違いを表さず、[±声]が欠けています。
3:× 足りています。
/d/と/n/はどちらも有声の歯茎音で、違いは破裂音か鼻音かという調音方法です。
[±破裂音]と[±鼻音]で説明できます。
4:× 足りています。
/t/と/s/はどちらも無声の歯茎音で、違いは破裂音か摩擦音かです。
[±破裂音]と[±摩擦音]で説明できます。
5:× 足りています。
/t/と/k/はどちらも無声の破裂音で、違いは調音位置だけです。
[±歯茎音]と[±軟口蓋音]で説明できます。
【ポイント】
子音の対立は「声・調音位置・調音方法」の3つの観点から比べると整理しやすくなります。
2つの音素で異なる観点の数だけ、素性が必要になります。
【用語】
弁別素性:音素どうしを区別するために使われる、音の特徴を二つの値で表した単位である。
音素:意味を区別する働きをもつ、言語の音の最小の単位である。
摩擦音:舌と口蓋などの狭めを息が通るときに生じる雑音を利用して作る子音である。
軟口蓋音:舌の奥を軟口蓋に近づけて作る子音で、「カ」の子音などが例である。