正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
統合失調症の疫学と病因仮説を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 統合失調症の生涯罹患率は、およそ1%弱(0.5〜1%程度)とされています。
おおむね100人に1人弱が生涯のうちに発症する計算です。
2:○ 発症頻度に明らかな性差はないとされています。
ただし、男性のほうが発症年齢がやや早い傾向があります。
3:× 30歳以降に発病する人が大多数というのは誤りです。
多くは思春期から青年期(10代後半〜30代前半)に発病します。
4:× 健常者より長寿というのは誤りです。
身体疾患の合併や自殺などにより、平均寿命はむしろ短いと報告されています。
5:× ドパミンの減少仮説は誤りです。
正しくは、中脳辺縁系のドパミン神経の活動が過剰になるというドパミン仮説です。
抗精神病薬はドパミンD2受容体を遮断して効果を示します。
【ポイント】
統合失調症は「約1%・性差なし・思春期から青年期に発病・ドパミン過剰」と押さえます。
ドパミン減少と結びつくのはパーキンソン病です。
【用語】
統合失調症:幻覚や妄想などの症状が現れる、思春期から青年期に発症しやすい精神疾患である。
ドパミン:脳内で働く神経伝達物質の一つで、統合失調症の病因仮説に関わるとされる。
生涯罹患率:一生のうちにその病気にかかる人の割合を表す指標である。