正答1
解説
正解は1です。
脳梁が損傷されると、左右の大脳半球の間で情報がやりとりできなくなります。
左手や左視野の情報は右半球に入るため、左半球の言語機能を使えず、左側に症状が出ます。
一方、右半球が得意とする機能では、右側に症状が出ます。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい記述です。
顔の認知は右半球が優位です。
右視野に示した顔は左半球に入り、右半球に伝わらないため、相貌の認知が障害されます。
2:× 触覚性呼称障害は右手ではなく左手に起こります。
左手で触った物の情報が、言語を担う左半球に届かないからです。
3:× 失読は右視野ではなく左視野に起こります。
左視野の文字は右半球に入り、左半球の言語野に伝わらないからです。
4:× 失行は右手ではなく左手に起こります。
言語による指示が左半球から右半球に伝わらず、左手で動作ができなくなります。
5:× 失書は右手ではなく左手に起こります。
言語を担う左半球から、左手を動かす右半球に情報が届かないからです。
【ポイント】
脳梁離断症状の多くは、左手の失行、失書、触覚性呼称障害、左視野の失読のように「左側」に現れます。
例外として、右手の構成障害や右視野の相貌認知障害のように、右半球の機能が関わる症状は右側に現れます。
【用語】
脳梁離断症状:左右の大脳半球をつなぐ脳梁が損なわれ、半球間の情報が伝わらず生じる症状である。
相貌認知障害:よく知っている顔を見ても、誰であるか分からなくなる症状である。
触覚性呼称障害:手で触れた物の名前が言えなくなる症状で、脳梁離断でみられる。
失行:運動の麻痺がないのに、目的に合った動作がうまくできなくなる症状である。
失書:手の麻痺がないのに、文字が書けなくなる症状である。