正答3
解説
正解は3です。
内耳(蝸牛と前庭器官)の構造と発生、外耳道の発達に関する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 内有毛細胞は外有毛細胞より少ないです。
内有毛細胞は1列、外有毛細胞は3列に並び、外有毛細胞のほうが数倍多く存在します。
2:× 蝸牛の奇形は胎生6週以降に限りません。
内耳は胎生3〜4週ごろの耳胞から発生し、より早い時期の発生停止でも高度な奇形が生じます。
3:○ 正しい記述です。
半規管の膨大部にある膨大部稜には有毛細胞があり、頭の回転(角加速度)を感じ取る平衡感覚の受容器です。
4:× 耳石器は左右それぞれに3個ではなく2個です。
卵形嚢と球形嚢で、直線加速度や頭の傾きを感じ取ります。
5:× 新生児の外耳道に軟骨部がないのではありません。
新生児では骨部が未発達で、外耳道の大部分が軟骨でできています。
【ポイント】
半規管は3本で回転加速度を、耳石器は2つで直線加速度と重力を受容します。
外有毛細胞は音を増幅する働きを持ち、耳音響放射の発生源です。
【用語】
膨大部稜:半規管の膨大部にある感覚の受容器で、頭の回転運動を感じ取る。
耳石器:卵形嚢と球形嚢からなり、頭の傾きや直線的な加速度を感じ取る平衡感覚の器官である。
内有毛細胞:蝸牛にある1列に並んだ感覚細胞で、音の情報を聴神経に伝える。
外有毛細胞:蝸牛にある3列に並んだ感覚細胞で、音を増幅する働きをもつ。
外耳道:耳介から鼓膜までの音の通り道で、外側が軟骨部、内側が骨部である。