正答3
解説
正解は3です。
認知症は、いったん発達した認知機能が脳の障害により持続的に低下した状態です。
脳に影響する全身疾患や、治療で改善しうる疾患も原因になります。
【選択肢別解説】
1:× 肝不全は原因になります。
肝性脳症によって意識障害や認知機能の低下が起こります。
2:× 正常圧水頭症は原因になります。
歩行障害、認知障害、尿失禁が3徴で、シャント手術で改善しうる認知症です。
3:○ 重症筋無力症は認知症の原因になりません。
神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己免疫疾患で、筋力低下や易疲労が主症状です。
4:× パーキンソン病は原因になります。
進行例ではパーキンソン病に伴う認知症がみられます。
5:× 慢性硬膜下血腫は原因になります。
高齢者に多く、血腫を除去すれば改善しうる認知症です。
【ポイント】
正常圧水頭症と慢性硬膜下血腫は「治療可能な認知症」の代表です。
重症筋無力症は眼瞼下垂や複視で始まることが多く、夕方に症状が悪化します。
【用語】
重症筋無力症:神経から筋への信号伝達が自己免疫で妨げられ、筋力低下と易疲労が起こる病気である。
正常圧水頭症:脳室に髄液がたまり、歩行障害、認知障害、尿失禁が現れる病気である。
慢性硬膜下血腫:頭部打撲の数週間後に硬膜の下に血液がたまり、認知機能の低下などを起こす病気である。
肝不全:肝臓の働きが著しく低下した状態で、意識障害を伴うことがある。