正答4
解説
正解は4です。
遠城寺式乳幼児分析的発達検査法の記録用紙から、領域ごとの発達年齢を読み取る問題です。
記録用紙の各行は年齢区分(例:2歳3か月〜2歳6か月)に対応し、合格に○、不合格に×が付けられています。
本問では、合格した最も上の項目が属する年齢区分の上端を、その領域の発達年齢として読みます。
【図の所見】
移動運動は、3歳0か月〜3歳4か月の「でんぐりがえしをする」が最も上の○で、それより上は×です。
したがって、移動運動の発達年齢は3歳4か月です。
手の運動は、3歳4か月〜3歳8か月の「十字をかく」が最も上の○で、発達年齢は3歳8か月です。
基本的習慣は、3歳4か月〜3歳8か月の「鼻をかむ」が最も上の○で、発達年齢は3歳8か月です。
対人関係は、2歳9か月〜3歳0か月の「ままごとで役を演じることができる」が×です。
しかし、その上の「許可を求める」と、3歳4か月〜3歳8か月の「友達と順番にものを使う」は○なので、発達年齢は3歳8か月です。
発語は、2歳3か月〜2歳6か月の「自分の姓名を言う」が最も上の○で、その上の3項目はすべて×です。
したがって、発語の発達年齢は2歳6か月です。
言語理解は、3歳0か月〜3歳4か月の「高い、低いがわかる」が×です。
しかし、3歳4か月〜3歳8か月の「数の概念がわかる(3まで)」は○なので、発達年齢は3歳8か月です。
【選択肢別解説】
1:× 移動運動は「でんぐりがえしをする」に合格しており、発達年齢は3歳4か月です。
2歳6か月ではありません。
2:× 手の運動の発達年齢は3歳8か月で、暦年齢の3歳0か月を上回るため、発達指数は100を超えます。
しかし、移動運動・基本的習慣・対人関係・言語理解も暦年齢を上回っているため、「手の運動のみ」は誤りです。
3:× 基本的習慣は「鼻をかむ」に合格しており、発達年齢は3歳8か月です。
3歳0か月ではありません。
4:○ 対人関係と言語理解は、どちらも途中に×が1つあるものの、3歳4か月〜3歳8か月の項目が最も上の○です。
そのため、両者の発達年齢はどちらも3歳8か月で同じです。
5:× 発語は2歳3か月〜2歳6か月の「自分の姓名を言う」が最も上の合格項目なので、発達年齢は2歳6か月です。
2歳3か月ではありません。
【ポイント】
遠城寺式は、移動運動・手の運動・基本的習慣・対人関係・発語・言語理解の6領域を評価し、発達のばらつきをグラフで示せる点が特徴です。
発達指数は「発達年齢÷暦年齢×100」で求めます。
この児は発語だけが暦年齢より大きく遅れており、表出言語の遅れが目立つプロフィールです。
【用語】
遠城寺式乳幼児分析的発達検査法:運動・社会性・言語の発達を六つの領域で評価する、乳幼児の発達検査である。
発達年齢:検査の結果から、子どもの発達の程度が何歳何か月に相当するかを示した年齢である。
発達指数:発達年齢を暦年齢で割って100を掛けた、発達の進み具合の指標である。
基本的習慣:食事や着替え、排泄など、日常生活の基本的な動作の習得を指す。