正答1
解説
正解は1です。
聴覚疲労(一過性閾値上昇)の性質を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
聴覚疲労は、強い音にある程度の時間さらされ続けることで生じます。
瞬間的な爆発音などによる障害は、聴覚疲労ではなく音響外傷と呼ばれます。
2:× 正しい記述です。
聴覚疲労は一過性閾値上昇(TTS)として観察され、時間がたつと回復します。
3:× 正しい記述です。
電車内などの騒音下では、ヘッドフォンの音量を上げがちになるため聴覚疲労が生じやすくなります。
4:× 正しい記述です。
聴覚疲労を繰り返すと有毛細胞の障害が蓄積し、永久的閾値上昇(PTS)すなわち騒音性難聴につながります。
5:× 正しい記述です。
大音響のコンサートの後に、周囲の音がこもって聞こえたり耳鳴りがしたりするのは聴覚疲労の典型例です。
【ポイント】
一過性閾値上昇(TTS)と永久的閾値上昇(PTS)を区別しておきましょう。
騒音性難聴は 4kHz 付近の聴力が低下する c5 dip から始まるのが特徴です。
【用語】
聴覚疲労:大きな音にさらされた後、一時的に聴力が低下したり聞こえ方が変わったりする状態である。
閾値:音がやっと聞こえる最小の音の大きさで、聴覚の感度を表す。
音響外傷:爆発音などの強大な音に短時間さらされたことで、内耳が障害されて起こる難聴である。
一過性閾値上昇:強い音にさらされた後に聴力の閾値が一時的に上がり、時間がたつと回復する現象で、TTSと略す。