正解を3つ選んでください。
正答1・4・5
解説
正解は1と4と5です。
熱性痙攣の後に、てんかんへ移行する危険因子を問う問題です。
単純型の熱性痙攣は予後良好ですが、複雑型の特徴がある場合はてんかんを疑います。
【選択肢別解説】
1:○ 熱性痙攣は通常6か月から5歳ごろに起こります。
7歳以上での初発は典型的な熱性痙攣から外れるため、てんかんを疑います。
2:× 熱性痙攣の家族歴は熱性痙攣の再発の危険因子ですが、てんかん発症を示す所見とはされていません。
てんかん移行の危険因子は、両親や同胞のてんかんの家族歴です。
3:× 複雑型の基準は発作が15分以上続くことです。
10分で止まる発作は単純型の範囲に入ります。
4:○ 焦点性(部分)発作は複雑型熱性痙攣の特徴で、てんかんへの移行の危険因子です。
5:○ 同一の発熱機会、つまり24時間以内に発作を繰り返すことは複雑型の特徴です。
【ポイント】
複雑型熱性痙攣の3要素は「焦点性発作・15分以上の持続・24時間以内の反復」です。
これに発症前からの神経学的異常、てんかんの家族歴を加えたものがてんかん移行の危険因子です。
【用語】
熱性痙攣:乳幼児期に発熱に伴って起こるけいれんで、多くは年齢とともに起こらなくなる。
焦点性痙攣:脳の一部の異常な興奮から始まり、体の一部や片側に現れるけいれんである。
てんかん:脳の神経細胞の過剰な放電により、発作を繰り返す慢性の脳の病気である。
複雑型熱性痙攣:焦点性の発作、長く続く発作、短時間のうちの反復のいずれかを示す熱性痙攣である。