正答5
解説
正解は5です。
失語症の代表的な言語訓練法の考え方を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
行動変容法はオペラント条件付けに基づき、目標行動を設定して、刺激・反応・強化の手順で形成します。
2:× 正しい記述です。
機能再編成法はルリアの考えに基づき、残された機能を使って新しい処理の経路を作ります。
新しい方法を覚えるため、学習能力が必要です。
3:× 正しい記述です。
シュールの刺激法は聴覚刺激を中心にしますが、文字や絵などの視覚刺激も組み合わせて活用します。
4:× 正しい記述です。
遮断除去法は、成績のよい言語様式の課題を先に行い、障害された様式の反応を引き出す方法です。
言語様式の間に成績差があることが前提になります。
5:○ 誤った記述です。
語用論的アプローチは、実際の会話場面で情報を伝え合うことを重視する方法です。
単語の頻度や心像性などの属性を統制するのは、刺激法などの言語機能訓練で重視される点です。
【ポイント】
語用論的アプローチの代表はPACE(失語症者の伝達能力促進法)で、手段を問わず伝達に成功することを目指します。
刺激法・遮断除去法・機能再編成法は、言語機能そのものの改善を目指す訓練法です。
【用語】
行動変容法:目標とする行動を決め、刺激・反応・強化の手順で段階的に形成していく訓練法である。
機能再編成法:損なわれた機能の代わりに、残った機能を組み合わせて新しい処理の経路を作る訓練法である。
遮断除去法:保たれている言語様式の課題を先に行い、障害された様式の反応を引き出す訓練法である。
語用論的アプローチ:実際の会話に近い場面で、情報をやりとりするコミュニケーション能力を高める訓練法である。