正答3
解説
正解は3です。
心筋梗塞後の心臓リハビリテーションにおける運動療法の原則を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
急性期は不整脈や虚血が起こりやすいため、心電図をモニターしながら段階的に負荷を上げます。
2:× 正しい記述です。
回復期の運動強度は、嫌気性代謝閾値(AT)レベルが目安とされます。
AT以下の有酸素運動は安全で効果的です。
3:○ 誤った記述です。
慢性期でも最大心拍数に達するまでの運動は危険です。
運動強度は最大下にとどめ、AT付近や予備心拍数の40〜60%程度を目安とします。
4:× 正しい記述です。
胸痛は心筋虚血の徴候なので、出現したら直ちに運動を中止します。
5:× 正しい記述です。
心臓リハビリテーションは、運動耐容能を高めるだけでなく、死亡率を低下させることが示されています。
【ポイント】
心臓リハビリテーションの運動強度は、最大ではなく嫌気性代謝閾値付近の中等度が基本です。
胸痛、息切れ、不整脈、血圧の異常反応は中止基準になります。
【用語】
嫌気性代謝閾値:運動の強さを上げていくとき、乳酸が増え始める境目となる運動強度である。
最大心拍数:運動中に心拍数が到達しうる上限で、年齢から推定されることが多い値である。
予備心拍数:最大心拍数から安静時の心拍数を引いた値で、運動強度を決める目安に使う。
運動耐容能:運動をどこまで続けられるかという能力で、心肺機能の程度を反映する。