正答4
解説
正解は4です。
言語を獲得した後に聴力を失った中途失聴者の特徴を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
会話に参加しにくくなるため、家族や職場から孤立しやすくなります。
2:× 正しい記述です。
難聴が高度になるほど聞き取れる手がかりが減り、音の聞き誤り方も多様になります。
3:× 正しい記述です。
成人期に発症した場合は構音の習慣が確立しているため、発話明瞭度は保たれます。
4:○ 誤った記述です。
音節ごとに区切ると語のアクセントや抑揚などの韻律情報が失われ、かえって聞き取りにくくなります。
文節ごとのまとまりで話す方が、文脈や韻律を手がかりに理解しやすくなります。
5:× 正しい記述です。
難聴が高度で発症年齢が低いほど、自分の声を聞いて調整できなくなり、抑揚が平坦になります。
【ポイント】
中途失聴者には、ゆっくり文節ごとに区切り、口元を見せて話すことが有効です。
筆談や要約筆記、補聴器や人工内耳の活用もあわせて検討します。
【用語】
中途失聴:言葉を覚えた後に、病気や事故などで聞こえを失うことを指す。
異聴:聞こえた言葉を別の言葉に聞き間違えることで、難聴者によくみられる。
発話明瞭度:話した内容が聞き手にどれだけ正確に伝わるかを示す指標である。
韻律:話し言葉の抑揚、強弱、リズムなどの音声的な特徴である。
文節:文を意味が通じる程度に短く区切った単位で、「私は」「学校へ」などを指す。