正答1
解説
正解は1です。
「電車(でんしゃ)」の時間波形と基本周波数曲線を読み取り、アクセントの型を判断する問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
図では「で」の部分(約0.05〜0.15秒)の基本周波数は約115〜125Hzで低く推移しています。
「ん」にあたる約0.2秒以降で曲線が上昇し、約0.3秒で約140Hzに達します。
約0.35〜0.45秒は曲線が途切れ、その後「しゃ」の母音部で約155Hzから約135Hzへ緩やかに下がります。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
頭高型なら第1モーラが高く第2モーラで下がりますが、図では第1モーラが最も低く、その後上がって下がりません。
これは低く始まり高く続く平板型のパターンです。
2:× 正しい記述です。
第1モーラは約120Hz、第3モーラは約135〜155Hzで、第3モーラの方が高くなっています。
3:× 正しい記述です。
第2モーラの「ん」の区間で曲線が約115Hzから約140Hzへ上昇しています。
4:× 正しい記述です。
曲線の最大値は約155Hzで、200Hz以下です。
5:× 正しい記述です。
「しゃ」の子音[ɕ]は無声摩擦音で声帯が振動しないため、その区間で曲線が途切れています。
【ポイント】
東京方言の平板型は「第1拍が低く、第2拍以降が高いまま下がらない」型です。
基本周波数曲線の途切れは、無声子音などで声帯振動がない区間を示します。
【用語】
基本周波数:声帯の振動の速さを表す周波数で、声の高さに対応する。
頭高型:最初の拍が高く、その後に下がるアクセントの型である。
無声子音:声帯を振動させずに出す子音で、基本周波数が観察されない。
時間波形:時間の経過に伴う音圧の変化を、そのままグラフに表したものである。
平板型:最初の拍が低く、2拍目以降は高いまま下がり目がないアクセントの型である。