正答4
解説
正解は4です。
大脳皮質で主に働く興奮性神経伝達物質を問う問題です。
大脳皮質の錐体細胞はグルタミン酸を放出して、次の神経細胞を興奮させます。
【選択肢別解説】
1:× γ-アミノ酪酸(GABA)は中枢神経系の代表的な抑制性神経伝達物質です。
大脳皮質では介在ニューロンが放出します。
2:× ノルアドレナリンは主に脳幹の青斑核から投射するモノアミンです。
覚醒や注意を調節する物質で、大脳皮質細胞自身の興奮性伝達物質ではありません。
3:× ドパミンは中脳の黒質や腹側被蓋野の神経細胞が放出します。
運動や報酬に関わる物質で、大脳皮質細胞の興奮性伝達物質ではありません。
4:○ グルタミン酸は大脳皮質の主要な興奮性神経伝達物質です。
AMPA受容体やNMDA受容体に結合して、シナプス後細胞を脱分極させます。
5:× セロトニンは脳幹の縫線核の神経細胞が放出します。
気分や睡眠を調節する物質で、大脳皮質細胞の興奮性伝達物質ではありません。
【ポイント】
中枢の興奮性の代表はグルタミン酸、抑制性の代表はGABA(脊髄ではグリシンも)です。
モノアミンは起始核とセットで覚えましょう。
【用語】
グルタミン酸:大脳皮質で最も多く働く興奮性の神経伝達物質である。
γ-アミノ酪酸:中枢神経で主に働く抑制性の神経伝達物質で、GABAとも呼ばれる。
ドパミン:運動の調節や意欲、報酬に関わる神経伝達物質で、パーキンソン病で不足する。
セロトニン:気分や睡眠、食欲などに関わるモノアミン類の神経伝達物質である。
ノルアドレナリン:覚醒や注意、ストレス反応に関わるモノアミン類の神経伝達物質である。