正答5
解説
正解は5です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
母音の産出を、声帯の音源と声道のフィルタに分けて考える音源フィルタ理論の理解を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な記述です。
声帯振動で作られた音源が、声道を通るときに特定の周波数が強められます。
このため、声道はフィルタとして働きます。
2:× 適切な記述です。
舌の位置(前後・高低)を変えると声道の形が変わり、母音の音色が変わります。
3:× 適切な記述です。
声道は管として共鳴し、その共鳴周波数がフォルマントとして現れます。
4:× 適切な記述です。
音源とフィルタは独立して変えられます。
声の高さ(声帯振動数)を保ったまま、別の母音を発することができます。
5:○ 適切でない記述です。
声道の長さは成長とともに伸び、成人男性で約17cmです。
そのため子どもは声道が短く、フォルマント周波数が高くなります。
【ポイント】
声道が長いほどフォルマント周波数は低くなります。
声の高さは音源で、母音の音色はフィルタで決まると整理しましょう。
【用語】
声道:声帯から唇や鼻孔までの空気の通り道で、声の響きを作る管である。
フィルタ:ある周波数の成分を強めたり弱めたりする働きのことである。
共鳴:ある周波数の音が、管の形に応じて強められる現象である。
音源フィルタ理論:声帯の振動による音源に、声道のフィルタ特性が加わって音声が作られるとする理論である。