正答3
解説
正解は3です。
ブローカ野は、左の下前頭回の弁蓋部と三角部(ブロードマンの44野と45野)にあります。
水平断のMRIでは、側脳室前角や大脳基底核が見える高さの断面に含まれます。
図には1〜5の5枚の断面があり、選択肢の数字は断面の番号を指します。
【図の所見】
断面1は眼球と眼窩、側頭葉の先端、小脳と第四脳室が写る最も低い断面です。
断面2は眼窩の上部、中脳(大脳脚)、側頭葉、小脳上部が写る断面です。
断面3は側脳室前角、尾状核頭、レンズ核、視床が写る断面で、その外側に前頭葉下部の弁蓋部が見えます。
断面4と5は脳室より上の高さで、大脳半球の上部の脳回だけが写る断面です。
【選択肢別解説】
1:× 断面2は中脳と眼窩上部の高さです。
前頭葉の眼窩面と側頭葉が写り、下前頭回の弁蓋部や三角部はまだ写っていません。
2:× 断面1は眼球や小脳が写る最も低い断面です。
ブローカ野よりかなり下の高さです。
3:○ 断面3は側脳室前角と大脳基底核の高さです。
前頭葉の外側下部にある下前頭回の弁蓋部と三角部、つまりブローカ野がこの断面に含まれます。
4:× 断面4は側脳室より上の大脳半球の上部の断面です。
上前頭回や中心前回の上部が写り、下前頭回は含まれません。
【ポイント】
水平断で言語野を探すときは、側脳室と大脳基底核の高さを目安にします。
ブローカ野はその前外側、ウェルニッケ野は後外側の上側頭回後部にあります。
【用語】
ブローカ野:左の下前頭回にある言語運動の領域で、発話の産出にかかわる。
水平断:体を水平方向に切った断面のことで、画像検査ではこの向きの断層像を指す。
T1強調画像:MRIの撮像法の一つで、解剖学的な構造を観察しやすい画像である。