正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(前頭葉損傷では起こらない症状)です。
左前頭葉の損傷で起こりうる言語症状を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 起こりうる症状です。
左中前頭回の後部(エクスナーの書字中枢とされる部位)の損傷で、純粋失書が起こることが知られています。
2:× 起こりうる症状です。
喚語障害はあらゆる失語でみられ、前頭葉損傷によるブローカ失語などでも出現します。
3:○ 前頭葉損傷による症状ではありません。
純粋失読は、左後頭葉の病変に脳梁膨大部の病変が加わるなど、後方の病変で起こります。
4:× 起こりうる症状です。
発語失行は、左中心前回の下部などの前頭葉の病変で起こる、構音のプログラミングの障害です。
5:× 起こりうる症状です。
ブローカ失語でも、複雑な文や文法に頼る文の理解では聴覚的理解障害がみられます。
【ポイント】
読み書きの障害は病巣と結びつけて整理しましょう。
純粋失読は左後頭葉と脳梁膨大部、失読失書は左角回、純粋失書は左中前頭回後部や左上頭頂小葉などが代表的です。
【用語】
純粋失書:他の言語障害がないのに、書字だけが障害される状態を指す。
純粋失読:書字は保たれるのに、文字を読むことだけが障害される状態を指す。
喚語障害:言いたい語が思い浮かばず、すぐに出てこなくなる症状である。
発語失行:口や舌の運動の麻痺がないのに、音をうまく構音できなくなる症状である。