正答3
解説
正解は3です。
高齢期の発達や適応を説明する理論と、その提唱者を対応させる問題です。
【選択肢別解説】
1:× プロダクティブ・エイジングはバトラー(Butler)らが提唱した考え方です。
高齢者を社会に貢献できる生産的な存在としてとらえます。
2:× ソーシャルネットワーク理論は、人間関係の網の目から高齢期の適応を説明する立場です。
選択、最適化、補償によって発達を説明する理論ではありません。
3:○ SOC理論はバルテス(Baltes)が提唱した生涯発達の理論です。
Selection(選択)、Optimization(最適化)、Compensation(補償)の頭文字をとっています。
目標を絞り込み、残った資源を最適に使い、衰えを別の手段で補うことで適応が保たれると考えます。
4:× サクセスフル・エイジングは「幸福な老い」を意味する概念です。
バルテスの理論そのものの名称ではありません。
5:× ポジティブ・エイジングは老いを肯定的にとらえる考え方の総称です。
選択的最適化と補償の理論の名称ではありません。
【ポイント】
バルテスの例として、高齢のピアニストが曲数を絞り、練習を重ね、速い部分の前を遅く弾いて対比を出した話が有名です。
【用語】
SOC理論:選択・最適化・補償の3つの方略により、高齢期の喪失に適応して発達を続けると説明する理論である。
プロダクティブ・エイジング:高齢者を、社会に貢献できる生産的な存在としてとらえる考え方である。
サクセスフル・エイジング:病気や障害の有無にかかわらず、満足のいく幸福な老いを実現することを指す。
ソーシャルネットワーク理論:人間関係の網の目の特徴から、人の行動や適応を説明する理論である。