正答1
解説
正解は1です。
健康、障害、生活の質などリハビリテーションの基本概念の定義を問う問題です。
いずれもWHO(世界保健機関)の考え方が土台になっています。
【選択肢別解説】
1:○ WHO憲章(1946年採択)の健康の定義そのものです。
健康とは「身体的、精神的ならびに社会的に完全に良好な状態」と定められています。
単に病気や虚弱がないことではない、という一文が続きます。
2:× ICFは環境因子を考慮しないのではなく、重要な構成要素として扱います。
ICF(国際生活機能分類)は背景因子として環境因子と個人因子を位置づけています。
物的環境や人的環境、制度が生活機能に影響すると考えます。
3:× QOL(生活の質)は身体機能だけで評価するものではありません。
心理的な満足感、社会的な関係、生きがいなど主観的側面を含めて評価します。
4:× ノーマライゼーションは機能を正常化することではありません。
障害のある人が地域で普通の生活を送れるよう、社会の側を整える理念です。
5:× リハビリテーションの目的は臓器機能の正常化に限られません。
人間らしく生きる権利の回復(全人間的復権)が目的とされます。
【ポイント】
ICFは「心身機能・活動・参加」と「環境因子・個人因子」の相互作用で生活機能をとらえます。
医学モデルと社会モデルを統合した枠組みとして頻出です。
【用語】
ICF:国際生活機能分類のことで、生活機能を心身機能・活動・参加などに分けて環境因子とともにとらえる分類である。
ノーマライゼーション:障害のある人もない人も、地域で普通の生活を送れる社会をめざす考え方である。
QOL:生活の質のことで、身体面だけでなく心理面や社会面を含めた生活の満足度を指す。