正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
エリクソン(E.H. Erikson)の人格発達理論の中心となる概念を問う問題です。
エリクソンは、人格は生涯を通じて8つの段階をたどって発達すると考えました。
各段階には乗り越えるべき心理社会的危機があります。
【選択肢別解説】
1:× エディプス期は、フロイトの心理性的発達理論で男根期にあたる時期の概念です。
エリクソンの理論の中心概念ではありません。
2:× 防衛機制は、フロイトが提唱し、娘のアンナ・フロイトが整理した精神分析の概念です。
エリクソンの発達理論の中心概念ではありません。
3:○ エリクソンは、乳児期から老年期までの人生全体をライフサイクルとしてとらえました。
生涯発達の視点を示した点が理論の特徴です。
4:× 幼児期健忘は、乳幼児期の出来事を大人になって思い出せない現象です。
フロイトが論じた概念であり、エリクソンの理論の中心ではありません。
5:○ 漸成説は、発達の各段階が決まった順序で現れ、前の段階の上に次の段階が積み重なるという考え方です。
エリクソンの発達段階論の基本原理です。
【ポイント】
エリクソンの理論は、心理社会的発達理論、ライフサイクル、漸成説、アイデンティティがキーワードです。
フロイトの理論は、心理性的発達、エディプス・コンプレックス、防衛機制がキーワードです。
【用語】
漸成説:人の発達は前の段階を土台に、順を追って新しい特徴が現れていくという考え方である。
ライフサイクル:人が生まれてから死ぬまでの変化を、いくつもの段階に分けて捉える見方である。
エディプス期:フロイトの発達論で、男根期にあたる子どもが親に向ける愛着や葛藤の時期である。
防衛機制:不安や葛藤から心を守るために、無意識に働く心理的な仕組みである。
幼児期健忘:幼い頃のことをほとんど思い出せなくなる現象である。