正答3
解説
正解は3です。
補聴器の性能は、日本工業規格(JIS、2019年からは日本産業規格)に基づき、規準の状態に設定してカプラ(人工耳)に接続して測定します。
この問題は、その測定条件についての正しい記述を問うています。
【選択肢別解説】
1:× 補聴器のボリュームは最小ではなく、規格で定められた規準の位置に設定して測定します。
2:× カプラとの接続はすき間なく密閉します。
接続を緩めると音が漏れ、正しい特性が得られません。
3:○ 正しい記述です。
2ccカプラと耳の音響特性に近づけた擬似耳(イヤシミュレータ)など、カプラの種類によって得られる特性は異なります。
そのため、測定値には使用したカプラを明記します。
4:× 周波数特性図の横軸(周波数)は、線形目盛ではなく対数目盛で表します。
5:× 出力制限装置は、作用が最大ではなく最小になる位置にして測定します。
制限が働くと本来の最大出力や周波数特性が測れないためです。
【ポイント】
補聴器の特性測定では、最大出力音圧レベル(OSPL90)、最大音響利得、周波数レスポンスなどを求めます。
測定条件をそろえることで、異なる補聴器を比較できます。
【用語】
カプラ:補聴器の音を測定するために、耳の代わりとなる小さな空洞を持つ測定用の器具である。
規準の状態:補聴器の性能を測定するときに、ボリュームなどを決められた条件に設定した状態である。
ハウリング耐性:補聴器が、ハウリングを起こさずにどこまで音を大きくできるかの程度である。
出力制限装置:補聴器から出る音が大きくなり過ぎないよう、出力の上限を抑える装置である。
周波数特性:補聴器が周波数ごとにどのくらい音を増幅するかを示す特性である。