正答4
解説
正解は4です。
原発性進行性失語は、変性疾患により言語の障害が先行して進む症候群で、非流暢/失文法型・意味型・ロゴペニック型の3つに分けられます。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい組み合わせです。
ロゴペニック型では喚語困難と、文の復唱障害、音韻性錯語がみられます。
2:× 正しい組み合わせです。
非流暢/失文法型では、発語失行による努力性でぎこちない発話がみられます。
3:× 正しい組み合わせです。
非流暢/失文法型では、文法的に複雑な文の理解(構文理解)が障害されます。
4:○ 誤った組み合わせです。
意味型では語の意味の理解と呼称が障害されますが、復唱は比較的よく保たれます。
復唱障害が目立つのはロゴペニック型です。
5:× 正しい組み合わせです。
意味型では、語の意味が失われるため、漢字を音の規則どおりに読み誤る類音的錯読(表層失読)がみられます。
【ポイント】
意味型は「意味がわからないのに復唱はできる」、ロゴペニック型は「復唱が苦手」と対比して覚えます。
意味型の類音的錯読の例として、「海老」を「かいろう」と読む誤りがよく挙げられます。
【用語】
原発性進行性失語:変性疾患により、失語症状だけが目立って徐々に進行していく病態である。
ロゴペニック型:語の想起の困難と文の復唱の障害を主な特徴とする、原発性進行性失語の病型である。
音韻性錯語:言いたい語の音を取り違えたり入れ替えたりして発話してしまう症状である。
発語失行:構音の運動計画が障害され、音のつなぎがぎこちなくなる状態である。
類音的錯読:漢字の熟語を、その語としての読みではなく個々の漢字の一般的な音で読み誤る症状である。
意味型:語の意味の理解と物の名前の想起が進行性に障害される、原発性進行性失語の病型である。