正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
クライアント中心療法はロジャーズが提唱した心理療法で、治療者の態度とクライアントとの関係を重視します。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない説明)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な説明です。
共感的理解は、無条件の肯定的関心、自己一致(純粋性)とともに、治療者に必要な3条件の一つです。
2:○ 適切でない説明です。
クライアントが治療者に向ける個人的な感情を分析するのは、精神分析の転移分析の方法です。
クライアント中心療法では、こうした感情の分析は行いません。
3:× 適切な説明です。
この療法では技法よりも、治療者とクライアントの人間関係の質が変化をもたらすと考えます。
4:○ 適切でない説明です。
転移感情を手がかりに幼少期の親子関係を明らかにするのは精神分析の考え方です。
クライアント中心療法では過去の分析より「いま、ここ」での体験を重視します。
5:× 適切な説明です。
自己概念と実際の経験とのずれ(自己不一致)によって自己認知がゆがんだ状態を、心理的不適応と捉えます。
【ポイント】
ロジャーズの3条件は「共感的理解・無条件の肯定的関心・自己一致」です。
転移の分析や過去の解釈は精神分析の特徴として区別しましょう。
【用語】
クライアント中心療法:ロジャーズが提唱した、聴き手の共感と受容を重視し本人の成長する力を引き出す心理療法である。
共感的理解:相手の気持ちを、相手の立場に立って感じ取り理解しようとする態度である。
転移感情:過去の重要な人物に向けた感情を、治療者など現在の相手に向けてしまうことである。
自己認知:自分自身の能力や性格について、本人がどのようにとらえているかを指す。