正答1
解説
正解は1です。
補聴器のイヤモールドや耳あな型補聴器に設けるベント(通気孔)の効果を問う問題です。
ベントは外耳道と外気をつなぐ細い穴で、主に低い周波数の音の通り道になります。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい記述です。
ベントによって外耳道内の圧がこもらず、自分の声が響く感じ(こもり感)や耳閉感が軽減します。
2:× 誤りです。
ベントが細いほど影響する周波数は低い範囲に限られます。
ベントが太いほど高い周波数まで影響が及びます。
3:× 誤りです。
軽度難聴者は低い周波数の聴力が保たれていることが多く、耳閉感を減らすために大きめのベントがよく用いられます。
4:× 誤りです。
ベントは長いほど音が通りにくくなるため、低音域の減衰効果は小さくなります。
低音を減らすには短く太いベントが効果的です。
5:× 誤りです。
耳あな型補聴器にもベントは設けられ、耳閉感の軽減に使われます。
【ポイント】
ベントは、太く短いほど低音が逃げやすく、ハウリングも起きやすくなります。
高度難聴者ではハウリング防止のためにベントを小さくするか、設けないことがあります。
【用語】
ベント:補聴器のイヤモールドや本体に開けた通気孔で、外耳道内の空気を外とつなぐ小さな穴である。
耳閉感:耳が詰まったように感じる不快な感覚で、自分の声がこもって聞こえることもある。
イヤモールド:個人の耳の形に合わせて作る耳栓状の部品で、補聴器の音を耳へ導く。
耳あな型補聴器:耳の穴の中に収まるように作られた小型の補聴器である。