正答1
解説
正解は1です。
成人の聴覚障害者の語音聴取の特徴と、補聴手段・身体障害者手帳の基準を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい記述です。
句や文には前後の文脈という手がかりがあるため推測で補えますが、単音節の音韻の聞き分けには手がかりがなく、より困難です。
2:× 誤りです。
新奇な話題は内容を予測できず文脈の手がかりが使えないため、聞き取りにくくなります。
3:× 誤りです。
裸耳での語音識別が困難でも、補聴器で音の存在や抑揚がわかり、読話との併用で会話の理解に役立つため活用できます。
4:× 誤りです。
人工内耳でも騒音下では聴取能力が低下し、静かな場所より聞き取りが困難になります。
5:× 誤りです。
身体障害者福祉法の聴覚障害では、両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下の場合に4級に該当します。
最高語音明瞭度60%は該当しません。
【ポイント】
語音聴取は、文脈や話題の予測といったトップダウンの情報に大きく助けられます。
身体障害者手帳の聴覚障害は、聴力レベルの基準と語音明瞭度の基準(4級)で認定されます。
【用語】
語音明瞭度:聞かせた語音のうち、正しく聞き取れた割合を示す値である。
人工内耳:手術で蝸牛に電極を入れ、聴神経を直接電気で刺激して音を感じさせる装置である。
読話:話し手の口の動きや表情から、話の内容を読み取ることを指す。
身体障害者福祉法:身体障害者の自立と社会経済活動への参加を促進するため、必要な援助や保護を行うことを定めた法律である。