正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害の症候の違いを問う問題です。
上位運動ニューロンは大脳皮質運動野から脊髄前角・脳神経運動核までの経路を指します。
【選択肢別解説】
1:× 誤りです。
筋線維束性収縮は、下位運動ニューロン(前角細胞など)の障害でみられる所見です。
2:× 誤りです。
高度の筋萎縮は下位運動ニューロン障害の特徴です。
上位運動ニューロン障害では廃用による軽度の萎縮にとどまります。
3:○ 正しい選択です。
バビンスキー反射陽性は錐体路障害を示す病的反射で、上位運動ニューロン障害の代表的所見です。
4:○ 正しい選択です。
上位運動ニューロン障害では筋緊張が亢進し、痙性麻痺となります。
5:× 誤りです。
位置覚の消失は後索など感覚路の障害で生じ、運動ニューロンの障害による症候ではありません。
【ポイント】
上位運動ニューロン障害は痙性麻痺・腱反射亢進・病的反射陽性です。
下位運動ニューロン障害は弛緩性麻痺・腱反射低下・筋萎縮・線維束性収縮です。
【用語】
上位運動ニューロン:大脳皮質の運動野から脊髄前角や脳神経運動核まで、運動の指令を伝える神経細胞である。
バビンスキー反射:足の裏の外側をこすると母趾が背屈する病的反射で、錐体路の障害で現れる。
痙性麻痺:筋の緊張が高まって手足がこわばり、動かしにくくなる麻痺である。
筋線維束性収縮:筋の一部が細かくぴくぴくと不随意に収縮する現象で、下位運動ニューロンの障害でみられる。