正答5
解説
正解は5です。
外傷性脳損傷後の高次脳機能障害に対するリハビリテーションの基本的な対応を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な対応です。
記憶障害にはメモ帳や手帳などの外的補助手段を習慣化させる代償的アプローチが有効です。
2:× 適切な対応です。
遂行機能障害では作業手順を単純化し、段階を分けて示すと行動しやすくなります。
3:× 適切な対応です。
問題行動には、望ましい行動を強化し望ましくない行動を減らす行動変容法が用いられます。
4:× 適切な対応です。
社会参加が最終目標であり、地域での就労支援や就学支援につなげることは重要です。
5:○ 不適切な対応です。
興奮状態の患者を強い口調で叱ると、さらに興奮を強めてしまいます。
正しくは刺激を減らし、落ち着いた口調で対応して環境を調整します。
【ポイント】
社会的行動障害(易怒性・興奮)への対応は、叱責ではなく環境調整と行動療法的な関わりが基本です。
外傷性脳損傷では記憶・注意・遂行機能・社会的行動の障害が組み合わさって現れます。
【用語】
外傷性脳損傷:交通事故や転倒などの外からの衝撃により脳が損傷を受け、後遺症を残す状態である。
行動変容法:望ましい行動を強化し望ましくない行動を減らすことで、行動を変えていく心理的な手法である。
遂行機能障害:目標を立てて計画し、順序よく実行することが難しくなる高次脳機能障害である。
記憶障害:新しい出来事を覚えられない、または過去の出来事を思い出せない状態を指す。