正答5
解説
正解は5です。
この問題は構音訓練の適応とならないものを選ぶので、○ が答えです。
構音訓練を始めるかどうかは、年齢、言語発達の水準、誤りの性質、本人への影響などで判断します。
【選択肢別解説】
1:× 発話明瞭度が低いとコミュニケーションに支障が出るため、構音訓練の適応を考える理由になります。
2:× /s/が[t]に置換するのは、5歳でも残る機能性構音障害の典型的な誤りです。
訓練の対象となります。
3:× 誤り方に一貫性があることは、誤った構音操作が習慣化していることを示します。
自然改善が期待しにくいため、訓練の適応となります。
4:× 発音のことで友人にからかわれるなど、心理面や社会生活に影響が出ていることは、訓練を始める理由になります。
5:○ 言語発達段階が3歳レベルであれば、まず言語発達そのものへの支援を優先します。
系統的な構音訓練は、言語発達がおおむね4歳以上の水準に達してから行うのが一般的です。
【ポイント】
構音訓練は、言語発達年齢が4〜5歳に達し、課題を理解して取り組めることが前提です。
言語発達の遅れがある場合は言語面の指導を優先します。
【用語】
機能性構音障害:器質的な原因や知的障害がないのに、特定の音を習慣的に誤って構音してしまう障害である。
置換:ある音が別の音に置き換わって発音される構音の誤りのひとつである。
発話明瞭度:話した内容が聞き手にどの程度正しく伝わるかを段階で評価した指標である。
自然改善:特別な訓練をしなくても、成長に伴って構音の誤りが自然に消失することである。