正答2
解説
正解は2です。
ゲルストマン症候群は、手指失認・左右失認・失書・失算の4徴候からなり、左角回周辺の損傷で起こります。
4徴候を調べる項目を含む失語症検査を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 標準失語症検査(SLTA)は「聴く・話す・読む・書く・計算」の26項目からなります。
手指失認や左右失認を調べる項目はなく、ゲルストマン症候群のスクリーニングはできません。
2:○ WAB失語症検査は言語の下位検査に加え、行為・構成・計算などの非言語的な検査を含みます。
手指認知や左右の区別をみる項目もあり、ゲルストマン症候群の4徴候を評価できます。
3:× 失語症鑑別診断検査(老研版)は、失語症の有無やタイプを詳しく診断する検査です。
手指失認や左右失認の項目は含まれません。
4:× 重度失語症検査は、重度の失語症の人の残存するコミュニケーション能力を評価する検査です。
5:× 実用コミュニケーション能力検査(CADL)は、日常生活場面でのコミュニケーション能力を評価する検査です。
【ポイント】
WAB失語症検査は失語指数(AQ)を算出でき、失行・半側空間無視・構成障害など高次脳機能の評価も含む点が特徴です。
【用語】
手指失認:自分や他人の手の指について、その名前を言ったり指示された指を示したりできなくなる症状である。
左右失認:自分や他者の体の左右の区別ができなくなる症状である。
失算:計算能力が失われる症状で、筆算や暗算ができなくなる。
WAB失語症検査:Western Aphasia Batteryの日本語版で、言語の検査に加え、行為・構成・計算なども調べる総合的な失語症検査である。
SLTA:標準失語症検査の略で、聴く・話す・読む・書く・計算の5領域を26項目で評価する検査である。