正答1
解説
正解は1です。
失語症などにみられる発話の誤りの種類と名称の対応を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 語間代は、語の終わりや途中の音節を、けいれん的に何度も繰り返す症状です。
「そうですですですです」は語末の「です」を繰り返しており、語間代にあたります。
2:× みかんを「りんご」と言うのは、意味の近い別の語に置き換わる意味性錯語(語性錯語)です。
一般的な名称は語性錯語・意味性錯語で、公式正答では選択肢の名称との組み合わせは誤りとされます。
3:× 「けしもむ」は目標語の一部の音が別の音に置き換わった音韻性錯語(字性錯語)です。
新造語は、目標語が推測できないほど崩れた語をいいます。
4:× 質問の「ご住所は」をそのまま繰り返すのは、相手のことばをまねる反響言語(エコラリア)です。
同語反復は、自分が言った語や句を続けて何度も繰り返す症状で、相手のことばの繰り返しではありません。
5:× 「きっと、きっぷ、きっく」と目標語に少しずつ近づこうとするのは接近行為です。
迂言は、語が出ないときに「手紙に貼るもの」のように説明して言い表す症状です。
【ポイント】
語間代は語の一部(音節)の反復、同語反復は自分の語句全体の反復、反響言語は相手のことばの反復と区別しましょう。
語性錯語と音韻性錯語、新造語、迂言、接近行為も失語症の基本用語です。
【用語】
語間代:語の終わりや途中の音節を何度も繰り返してしまう発話の症状である。
新造語:目標語が推測できないほど音が崩れた、実際には存在しない語を発する症状である。
迂言:目標語が出てこないとき、その語の意味や用途を遠回しに説明して表現する症状である。
同語反復:同じ語や句を、自分の意思と関係なく何度もくり返して発する症状である。
音韻性錯語:目標語の一部の音が別の音に置き換わったり、音が加わったり抜けたりする言い間違いである。
接近行為:目標語を言おうとして、誤りを繰り返しながら少しずつ正しい音形に近づいていく発話行動である。