正答5
解説
正解は5です。
言語聴覚療法のアプローチを、ICFの機能障害・活動制限・参加制約のどこに働きかけるものかで整理できるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× AAC(拡大・代替コミュニケーション)の訓練は、話す機能そのものを回復させるのではなく、代わりの手段で伝える力を補う方法です。
機能障害ではなく活動制限へのアプローチに位置づけられます。
2:× ノートテイク支援体制の構築は、本人ではなく周囲の環境を整えて授業への参加を保障する取り組みです。
活動制限ではなく、環境因子を通じた参加制約へのアプローチに位置づけられます。
3:× 理解語彙の獲得訓練は、言語能力そのものを伸ばす訓練です。
参加制約ではなく、機能障害へのアプローチに位置づけられます。
4:× 進行性疾患でも訓練の適応はあります。
筋萎縮性側索硬化症やパーキンソン病などでは、機能の維持や代替手段の導入、嚥下指導などを行います。
5:○ 回復期は機能が改善しやすい時期で、集中的な訓練の必要性が高いです。
維持期は獲得した機能の維持や生活への適応が中心になります。
【ポイント】
訓練内容をICFのどのレベルに働きかけるかで分類する問題は頻出です。
本人の能力を伸ばすのか、代替手段を使うのか、環境を変えるのかで区別しましょう。
【用語】
AAC:拡大・代替コミュニケーションの略で、話しことば以外の手段で意思の伝達を補う方法の総称である。
ノートテイク:聴覚障害のある学生のために、講義の内容を要約して書き取って伝える情報保障の方法である。
参加制約:生活・人生場面への関わりで経験する問題のことで、参加の否定的側面にあたる。
理解語彙:聞いて意味が分かる単語の数や範囲のことで、話せる語彙より先に増える傾向がある。
維持期:回復期のあと、獲得した機能を保ちながら生活を支える時期で、機能の大きな回復は期待しにくい。