正答3
解説
正解は3です。
否定のフォーカス(焦点)とは、否定文の中で実際に打ち消されている部分のことです。
例えば「太郎が来たのではない」では、来たのが太郎であることが打ち消されています。
各文の下線部が、その文で打ち消されている部分に当たるかを判断します。
【選択肢別解説】
1:× 「北海道には」の「は」は対比を表し、ほかの場所との対比で北海道が取り立てられています。
公式正答では、この文の下線部は否定の焦点ではないとされます。
2:× 「太郎からは」「メールは」のように「は」が重なり、対比されている要素が複数あります。
公式正答では、この文の下線部は否定の焦点ではないとされます。
3:○ 「開けもしなかった」では、取り立ての「も」が動詞「開ける」に付いています。
「開ける」という最低限の行為さえしなかったことを表し、打ち消されている中心は「開ける」ことです。
そのため下線部が否定の焦点になります。
4:× 「〜わけではない」は、前の事態全体についての解釈を打ち消す表現です。
どの部分が焦点になるかは文脈で決まり、公式正答ではこの文の下線部は否定の焦点とされていません。
5:× 「営業日なのに」は期待に反する事態を述べる従属節で、否定の「ない」はその後の「やって(営業して)」に係ります。
従属節の部分は否定の焦点になりません。
【ポイント】
「は」「も」などの取り立て詞は、否定文で焦点の位置を示す手がかりになります。
特に「〜もしない」は、取り立てた部分が打ち消しの中心になる典型的な形です。
【用語】
否定のフォーカス:否定文の中で、実際に打ち消されている部分のことで、否定の焦点ともよばれる。
取り立て:「は」「も」「さえ」などで、文中の特定の要素を取り上げて他と区別して示す表現である。
対比:助詞「は」の用法のひとつで、取り上げた要素を他の要素と比べて際立たせる働きである。