正答4
解説
正解は4です。
言語の生産性(創造性)とは、限られた要素を組み合わせて、無限に新しい文を作り出し理解できる性質です。
この性質を支える言語の構造的特徴を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 線条性は、言語記号が時間軸に沿って一列に並んで現れる性質です。
生産性とは直接関係しません。
2:× 規範性は、言語に「正しい言い方」とされる社会的な決まりがあることです。
生産性を支える仕組みではありません。
3:× 共時論はソシュールが示した、ある時点の言語を体系として研究する立場です。
言語の性質そのものではありません。
4:○ 二重分節性は、文が意味を持つ単位(形態素)に分かれ、それがさらに意味を持たない音素に分かれる性質です。
少数の音素から多数の語を、限られた語から無限の文を組み立てられるため、生産性と最も深く関係します。
5:× 言語変異は、地域・世代・場面によって言語の形が異なる現象です。
生産性とは直接関係しません。
【ポイント】
二重分節はマルティネの用語で、第一分節(記号素・形態素)と第二分節(音素)からなります。
恣意性・線条性・二重分節性は言語記号の特徴として頻出です。
【用語】
形態素:意味をもつ最小の言語単位で、それ以上分けると意味を失うものである。
音素:意味を区別する働きをもつ最小の音の単位で、それ自体は意味をもたない。
線条性:言語記号が時間の流れに沿って、一列に順序立って現れる性質である。
言語変異:地域・年齢・状況などによって、同じ言語の中に使い方の違いが生じることである。
二重分節性:言語が意味をもつ単位と、それより小さい意味をもたない音の単位の二段階に分けられる性質である。
共時論:言語の歴史的な変化ではなく、ある一時点における言語の体系を研究する立場である。